南仏プロヴァンスを襲った大寒波

南仏プロヴァンスを襲った大寒波



<南仏プロバンスのオリーブ物語>
皆さん、世界でオリーブオイルの生産量が多い国はどこだかご存知ですか。1位がスペイン、2位がイタリア、そして3位がギリシャです。
ではフランスのオリーブオイルの生産量はどの位なのでしょう。
1位のスペインが年間3626600トンに比べ、フランスは約28000トン。そうです、フランスのオリーブオイルの生産量はとっても少ないのです。
フランスでは北はバターの文化圏、南はオリーブオイルの文化と言われます。
ですから南仏でもう少し生産量が有ってもよさそうですが、これには深いわけが有ります。

1956年の2月、南仏を大きな寒波が直撃しました。
その夜ものすごい風が吹き荒れ、大雪が降り、プロヴァンスのオリーブの木々はこの冷害で凍りつき、ほとんどが壊滅状態になってしまいました。

冷害が襲った2月の夜のことをオリーブ農家の人たちはこう語ります。

”オリーブの木が軋んで割れる音がまるでオリーブの木が泣き叫ぶ声のように聞こえたと…”

そして彼らはオリーブ畑の前で呆然と立ち尽くしました。

この冷害の後、大打撃を受けたオリーブ農家のほとんどがオリーブオイルを作ることをあきらめざるを得なくなり、プロヴァンスのオリーブオイルの生産量はぐっと減ってしまいます。

しかしそれから数年がたち、いくつかのオリーブ農家が立ち上がりました。
生産量で勝負できないのであれば質で勝負しようと。

今、プロヴァンスのオリーブオイルが高い評価を受けているのは、プロヴァンスを愛し、挫折を味わっても努力を続けてきたオリーブ農家の熱い情熱があったからです。

ですから、私としては南仏プロヴァンスを応援したいです。

現在、「プロヴァンス」という名前が付くとフランスでも高級食材として扱われるのオリーブオイル。
しかし、悲しいことにこの「プロヴァンス」の名称をうまく利用してしまう人たちもいます。
どういう事かというと、生産量を増やす為にイタリアやスペインから輸入したオリーブを混ぜて「プロヴァンスのオリーブオイル」と見せかけてしまうのです。
外国のオリーブがダメというわけではなく、一番の問題はトラックで運ばれてくる途中、振動でオリーブが傷つき、既に酸化が始まってしまうのです。
私は正真正銘のプロヴァンスのオリーブオイルに出あう為に、数年を費やしました。
シャトーヴィランの3種のオリーブオイルは、プロヴァンス地元の品種のみを使い、「収穫」「選別」「洗浄」後、すぐに圧搾されるフリュイテ・ヴェールといわれるフレッシュタイプのオリーブオイルです。
プロヴァンスの香りを是非、味わって頂ければと思います。


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